第4回 3つの住宅ローン商品の特徴
こんにちは。KO-KEN HOME DESIGNです(^^♪
「初めての家づくり」で知っておくべき知識についてブログを更新したいと思います。
本日は3つ住宅ローンの種類と特徴について。
少し長くなるかもしれませんが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
前回、住宅ローンには大きく分けて下記の3種類があることをお伝えしました。
①変動金利
②固定金利選択型金利
③固定金利
今回は、それらの特徴についてお伝えしていきたいと思います。
変動金利
変動金利の特徴
金利が安い
ただし、貸出金利が市場の動向に左右されてしまう為、将来の金利が不明。
最終的に返済する総額も予想出来ない
という懸念点もあります。
変動金利はこんな方におすすめです。
✔︎自己資金が多く借入金額が少ない方
✔︎金利が上がりそうになった時、まとまったお金を返済出来るような経済的余力がある人
上記の様な方にはとても有利な住宅ローンです。
逆に、
✔︎自己資金が少なく、借入金額も多い方
✔︎貯金が苦手だという方
そういった方にはあまりオススメはしていません。
変動金利の仕組み
変動金利の住宅ローンは半年ごとに金利を見直します。
仮に半年後に金利が上がっても、返済額が連動して上がるというものではありません。
返済額自体は5年間変わらず、元金と利息の割合が変わります。
例えば…
返済額:¥70,000/月 であったとしたら、
金利上昇前
元金:¥45,000/月 +利息:¥25,000/月
金利上昇後
元金:¥35,000/月 +利息:¥35,000/月
になるといった感じです。
5年間の月々の返済金額は固定されます。
しかし、金利が上がった場合、
利息の割合が増え元金の減りが遅くなってしまうと言うデメリットがあります。
5年後、金利が上昇している場合はどうなるか。
返済額は上がります。
しかし、現在の支払いの1.25倍以上にはならないという制限はあります。
例えば、現在の返済が70,000円だとしたら、
どれだけ金利が上がったとしても87,500円以上の返済額にはなりません。
急に返済がキツくなることはないものの、
元金が全然減らないという状況を招く可能性があります。
変動金利については、目先の「安さ」だけではなく
「不確定要素があること」を理解しておきましょう。
固定金利選択型金利
固定金利選択型金利とは「固定」というワードが入っている為、
固定金利の仲間のように感じますが、実際のところは変動金利の仲間です。
特徴としては、
・3年、5年、10年など、金利の固定期間や金利設定は銀行によって様々
・固定期間が短ければ短いほど金利が安い
・当初固定期間だけは低い金利が設定されている
・銀行によっては、当初の固定期間が終了すると必然的に変動金利に切り替わるものもある
・変動金利と違って、返済額の上限ルールがない
一定期間、返済が変わらない点は安心ですが、固定期間が満了し、
再度同じ住宅ローンを選ぼうとした場合、商品の性質上、貸出金利が上昇します。
固定金利選択型金利を選ぶ場合には、下記の点に注意しましょう。
✔︎固定期間満了後、どういった金利になるのかを理解する
✔︎一気に返済負担が上がってしまう可能性があること
これらを踏まえて、
自己資金が多く借入金額が少ない方
着実に貯金をすることができている方
もし金利が上ってしまった時、ある程度まとまったお金を返済出来るような経済的余力がある人
でなければ、安易にオススメ出来るものではないんです。
期間満了時に、借り換えという選択肢を提案する住宅会社もあります。
しかし、これもよく考えるべきです。
銀行で住宅ローンを組む場合、必ず団体信用生命保険という生命保険に加入します。
もし固定期間満了時において体調面に難が出てしまっている場合、
この保険に加入出来なくなってしまいます。
以上が、固定金利選択型金利の特徴です。
固定金利
固定金利は、その名の通りずっと金利が固定され、一生涯返済額が変わりません。
固定金利のメリット
・返済額が一生一定で安心。
・ライフプランが立てやすい
固定金利のデメリット
・変動金利や固定金利選択型金利に比べ、貸出金利が高い
・住宅ローンを借りるための初期費用も余分にかかってしまうこともある
・金利が高い為、返済額を基準に借入れする金額を決める
→変動や固定金利選択で住宅ローンを組む場合と比べるとマイホーム予算が少なくなる
ここで、参考までに固定金利の代表的商品の紹介します。
住宅金融支援機構が取り扱う『フラット35』。
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
フラット35の特徴
・つなぎ融資の手数料と金利という余分な費用がさらにかかる
・金利に団体信用生命保険料が含まれていないタイプもある
→保険料を別途で支払うケース有。
いかがですか?
3種類の住宅ローンの特徴をお伝えしました。
それぞれがメリットもデメリットも備え持っていることをご理解いただけたと思います。
これらの特徴を踏まえ、自分に合った住宅ローン選びをすることが『資金計画』では大切です。
目先の金利の安さのみで選ぶことは危険です。
住宅ローンは、支払い終わってみるまで、どれが得でどれが損だということが分からないものです。
そのため、損得勘定で選ばず、
ご自身の今の収入や貯金額、今後のライフプランをしっかりと考えて選択していくべきなんです。
では次回は、今までご紹介した内容を踏まえ、『正しい資金計画のやり方』をお伝えします!
では、また次回の更新をお楽しみに♪